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中国についての研究書はこのあと、『S島隆彦の中国研究』(仮題)として出版する。
だから本書ではあまり中国のことは書か。 この妬年あまり、とりわけこの6,7年の中国の激しい経済成長を急いで調査研究しなければならない。
アメリカのジョン・ダビッドソン・ロックフェラー4世(ジェイ・ロックフェラー)の戦略である。 彼が所有しているのがゴールドマンサックスである。
ロバート・ルービンがゴールドマンサックスの前の共同会長であって、クリントン政権の時の財務長官をしていた。 このルービンの後釜で、今の財務長官に就任するまでゴールドマンサックスの会長をしていたのがヘンリー・ポールソンである。
彼が2006年7月から財務長官になった。 ゴールドマンサックスのオーナーはこのジェイ・ロックフェラーなのだから、ポールソンはいうまでもなくアメリカが裏から密かに助けた。
アメリカのジェイ・ロックフェラーの系統のゴールドマンサックスが総司令部である。 1ドル8元というきわめて安い為替レートに固定して、世界中に中国の産品を売りまくった。
中国製の粗悪で超安価な、百円ショップで売っているような雑貨類から始まって今や、大型工業製品まで、この5年でものすごい量を売った。 それで中国は〃資本の原始的蓄積″を行った。
世界中の華僑が応援し、中国国内に巨額の資金を持ち込んだ。 中国国内にこれまで持ち込まれたこの5年のあいだの外国資本の7割から8割はおそらく台湾系の資本であろう。

台湾だけでなく香港、シンガポール、マレーシア、タインドネシアまで入れた華僑系の資本が国内に大きく還流した。 これで中国は一気に超大大国になる今、日本と中国を支配しているのはこのジェイ・ロックフェラー。正式名は、ジョンD・ロックフェラー4世。□ツクフェラー家の4代目の正統の嫡男である。ところが、このジェイの叔父の帆実質の世界皇帝"のデイヴィッド・ロックフェラー(2世の5男坊)と骨肉の争いを展開している。
それに対してジョージ・ブッシュ政権は、ジェイの叔父の、デヴィッド・ロックフェラーが直接支配している政権であり、副大統領のディック・チェイニーはデヴィッド・ロックフェラーの直臣、腹心、忠実なる家臣である。 金融・経済政策はどうも既にデイヴィッド系から奪い取られてジェイ系のほうに移ったようだ。
ハンク・ポールソン財務長官の登場は、同じロックフェラー財閥でありながら、内部が対立・抗争を起こしていることを如実に示している。 デヴィッド・ロックフェラーとその直系の子分であるチェイニー副大統領が運営しているブッシュ政権内での主導権を、ジェイが自分の叔父のデイヴィッドから奪い取ろうとしている。
ロックフェラー本家への〃大政奉還″を果たそうとしている。 だから本当のところは、中国と日本はもう既にジェイ・ロックフェラー(ゴールドマンサックス)のものなのである。
日本と同様、中国でもデヴィッド・ロックフェラーのシティ・グループ(シティバンク)が撤退しつつあり、ゴールドマンサックスの力が大きくなりつつある。 前の国家主席・江沢民の子息の中国科学院の江綿恒副委員長は「中国網絡通信」(チャイナ・ネット)という通信会社の社長である。

この会社は、ゴールドマンサックスとの共同経営である。 だからゴールドマンサックスは、中国の金融だけでなく通信ビジネスもほとんど握ったのである。
ヘンリー・ポールソンは、〃チャイニーズ・ポールソン〃と呼ばれているくらいに、七十数回も中国に行っていて、清華大学で講師をしながら中国の次の〃指導者〃になる人材を選定して育てている。 胡錦涛に続く第5世代、第6世代、もたら第7世代の指導者となる今の加代の若者たちまでをヘンリー・ポールソンが特別に人材育成して、息をかけている。
このように、アメリカのロックフェラー家が中国を成長させるべく育ててきたのである。 その詳細は、私が翻訳した『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた』(徳間書店、2006年3月刊)を是非読んでいただきたい。
中国はこのような訳で次の超大国(世界帝国)に時間をかけてなってゆくのである。 それと同時に、アメリカ合衆国が衰退して覇権を失ってゆくのである。
だから私たちは、中国の人民元を買えばいいのである。 現在、1万円につき620元である。
1ドルに対しては7元体制が徐々に崩れて、「人民元高、ドル安」という動きを加速させつつある。 私の予測では数年後には、ほぼ確実に1ドル4元にまでなるだろう。
即ち、2倍の元高になる。 この3,4年でそのように上がっていくだろう。
もう誰にも止められない。 アメリカ国内の愛国者の国内産業保護論者たちが、中国からの製品の輸入に激しく反対する動きに出ている。
このアメリカ議会の「中国への経済制裁」の動きを必死でくい止めて、なんとか押さえ込んでいるのが、ヘンリー・ポールソン財務長官である。 彼は中国首脳と話し合いながら、徐々に人民元を切り上げて、中国の輸出力、世界的な競争力を一気に崩さないで、徐々に削ぎ落としていこうとしている。

そうしないと中国経済が崩れてしまうとそれこそ元も子もない。 そういう段階に入っている。
だから今はベトナムやタイ、ラオスあたりがいちばん安くて製品がつくれる時代になっている。 松下やトヨタのような日本の大企業はすでに戦略的に対応している。
では、人民元投資は具体的にどうやるか。 100万円ぐらいは旅行者として持ち出せるから北京や、上海や、香港から入って広東省に行って、中国の大きな中国建設銀行や中国工商銀行に預金口座をつくればいい。
私も口座をつくった。 1年定期で2.7%、3年物で4.4%の利息つきだ。
元高でやがて2倍になるわけだから、100万円分を預金すればそのうち200万円分になっていく。 だから、いま投資をするなら人民元投資をやればいい。
上海の株式市場に投資する場合は、銘柄をよく考えなければならない。 中国の株式市場は、今もまだ外国為替管理があって、外国人は個人では直接、中国株を買えない。
あるいは外国法人向けの、中国の超優良銘柄にしか手を出せないようになっている。 もし皆さんに中国人の友人がいて、内部情報まで詳しく知っている場合には、友人に頼んでその株に投資すればいい。
中国の株式市場は株価(上海総合指数)の面からはこの7,8年ずっと下げ続けている。 急激に上がりだしたのはほんのこの2年間である。
だから中国の株式市場は危ない動きをしながらもまだまだ値段は上がる。 ただしそれに引き換えて、私が上海で調べてきて分かったことは、中国では2004年からすでに土地と建物(マンション)の値段が下がっている。
不動産投資に対する政府の規制が3年前から始まっており、いわゆる総量規制のようなものがある。 とくに2006年には政府の規制が厳しくなった。

投機を目的にして銀行融資を受けていわゆるマンションを買う人々がたくさんいるが、頭打ちになっている。 ただ中国政府としてはこの値段を崩せない。
何としても守らなければならない。 中国の上海を中心にした不動産価格は、一気に暴落することはない。
ただしアメリカ発の世界恐慌が予想されるので、それとの連動ということは見ておかなければいけない。

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